お盆終わったその後は
令和初めての夏も暑い!
2018年を思い出してみると、7月初旬からすでに暑く、猛暑に苦しんだ夏だったようです。「喉元過ぎれば熱さを忘れる」の言葉通り、すっかり忘れてしまっていましたが、ぼんやりと「暑かったなあ」とだけは覚えてました。
毎年夏の到来が苦痛になる陽気にさらされる昨今、2019年の今年はといえば7月は長雨続きで(受発注担当部署は東京は福生市にあります)、去年の暑さを忘れかけ、「今年は過ごしやすいかも」と淡い期待を抱いていましたが、甘かったですね、夏はやっぱり夏です。梅雨明け宣言が出された前後からいきなり猛暑続きで、一気に夏本番、いえ、猛暑本番となりました。
皆様、熱中症対策はされていますか?
水分をまめに摂って(お茶は利尿効果が高いので、体内に取り入れた分外にも出てしまうのだとか。水分補給にはやっぱりお水。そしてカフェインを含まない麦茶がおすすめですよ)、塩分も過多になりすぎない程度に取り入れて、8月9月を乗り切りましょう!
とはいえ、去年に比べると1か月弱暑い時期が短いから我慢できるよね、と一人納得しているのは私だけでしょうか…
お盆用品のしまいかた
今年は第三週目に土・日・月で3連休。その前後頃から夏休みに入る社会人の方も多いことでしょう。時期的に旧盆も重なり、ふるさとに帰省、ご自宅でご先祖様をお迎えするのが夏の恒例行事になっていることでしょう。
お盆飾りや提灯の出し方は、当blogでもすでにご紹介しております、ぜひこちらもお読みくださいね。きっと皆さまのお役に立てると信じています。
お盆提灯・大内行灯タイプの組み立て方 回転灯タイプも図解で解説!
それ、まだ使えます!
さて、少し先走りますが、お盆が終わった後のお盆用品。
どうされていますか?
1回かぎりで捨ててしまっていませんか?
結論から言いますと、
「もったいないです!!」
お供えやお花など、生ものは別として、お飾りに使ったお盆用品の多くは再利用が可能です。
次のシーズンに備えて、お盆用品のしまいかたについて。ちょっとお話しいたしますね。
お盆提灯
組み立てた順番の逆で提灯を丁寧に分解し、各部品ごとに箱に収納してください。
(※組み立て不要の提灯は、分解する必要もありません。そのまま箱に収納して保管して下さい。)
ご参考までに、組み立て方のblogのURLを掲載します、この逆です。
お盆提灯・大内行灯タイプの組み立て方 回転灯タイプも図解で解説!
お盆用の提灯は、木製やプラスチック製といった素材を問わず、どれも一点一点職人が丁寧な造りと繊細な材料で作られています。
部品の分解・片づけの際には、無理な力をかけたりしないよう、十分注意して取り扱ってください。
特に、提灯の中心でもある火袋(ひぶくろ。絵や模様が描かれた、絹製または紙製の部品)は非常にデリケートな造りになっています。
力を入れて引っ張ってしまうなど、破れてしまわないようにやさしく扱ってくださいね。
ただし絹や和紙二重張りの火袋は、案外丈夫で、神経質にならなくても大丈夫ですよ。
しかし、手描きで花などが描かれている絵の場合、絵付けに使った絵具が取扱や使用期間の長さによってははがれないとも限りません。
箱に収納する時は、あらかじめ埃やチリなどを丁寧に落とした上でしまってください。(やわらかいクロスをお使い下さい、できれば洗剤や薬品が塗布されていないものをおすすめします)。
ホコリなどが付いたまま保管してしまうと、汚れやシミの沈着の原因となる恐れがあります。
しまう際には、保管中の虫食いやカビの発生を防ぐため、箱の中に衣類用の防虫剤や乾燥剤をお入れください。どれを選んだらいいかわからない! と思ったら、市販されている雛人形や五月人形用の防虫剤がオススメですよ。
しまう場所はもちろん、直射日光が刺さず、湿気がこもらないところに置いてくださいね。
また、しまい方は同梱の説明書きに記されていることも多いですが、細かい部品も多く混乱してしまう事も少なくありません。
取り出す前の写真などを撮っておくなどしてみるのも良いかもしれませんね。
提灯(白紋天)
新盆・初盆用に使った白い無地の提灯は、亡くなられた方への最初のお盆供養として使われます。
そのため一度使った白紋天は、使用後必ず処分して下さい。
お寺などでのお焚き上げに持ち込んで頂くか、あるいは自治体別の処分方法に沿った形で廃棄して下さい。
なお提灯の中に入れたろうそく・電池ローソクについてはこの限りではありません。
再利用可能であれば、ローソク単体でお使い頂いても問題ありません。
真菰(まこも)・ござ
こちらも複数回使用できますよ。
しまうときにひと手間かけていただくことで、毎年買い替える品ではなくなります。お盆提灯と同様に、防虫剤と乾燥剤は必須です。
とはいえ、天然素材を使っていますので使用環境の変化を受けやすく、他の盆用品に比べると劣化も起こりやすいです。
変色や汚れ、カビ(まこもは特にカビが発生しやすいです)が発生した時が取り換え時です。
まこもはお供えで直接食品やお菓子、果物などを置かれることもあるかと思います。清潔にお使い頂くためにも、お盆の用意の際にはなるべく早めに状態をお確かめくださいね。
ほうろく・おがら(迎え火・送り火用品)
基本的には、これらはその年のお盆のみでの使用となります。
実際に火を灯す必要がある都合上、使い終わった後のほうろくには煤などの汚れが付いてしまいます。
キレイに煤汚れを拭き取れるようであれば翌年以降もお使い頂けますが、一度きりの使い捨てと考えておくのが良いでしょう。
盆花(造花)・ほおずき・その他盆飾り
提灯と同様、こちらも翌年以降も続けてお使いいただけます。
麻がらなどのように使えばなくなる、という事もないため、一度用意してしまえば、そのままずっと飾り続ける事ができます。
ですが盆飾りの最も大事な目的は、お盆の御供えを色鮮やかに彩る事にあります。
変色や汚れ、破れや欠けが発生した時には、綺麗な新しい物に交換してお飾りしましょう。
お膳
お供え物やお食事を上げたお膳・器の利用は、なにもお盆時期に限りません。
お盆の際に初めてご用意されたなら、そのまま日々の御供えにもお使いください。
ただお食事や果物といった生ものを乗せる事が多いため、使った後は必ず普通の食器同様に洗剤でキレイに洗って乾燥させ、汚れやカビのないようにしましょう。
以上です。
それぞれ用途に応じたお手入れ方法があります、ぜひお試しくださいね。
気持ちよく次のお盆をお迎えしましょう
特に難しいことはではありませんが、一つの物を長くお使いいただけるかどうかはお手入れ次第。
これはお盆商品だけに限ったことではないんですね。
ご自宅にお仏壇がある方は、お持ちの仏壇用のクロス(ファイバークロスなど)や、仏具用の刷毛などがそのままお使い頂けます。
お持ちでない方は、市販されているお部屋用のお掃除用品(ワイパー類)がおすすめです。
送り火を終えた後、夏休みの終わりと自宅へのUターンも手伝って、準備と同様やっぱりあわただしく過ぎてしまうお盆シーズン。
でも、来年も再来年も続くお盆です。今年は夏の締めくくりにふさわしい丁寧さでお盆用品をお片付けしてみませんか?
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